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アーユルヴェーダ

【アーユルヴェーダ】ノート覚書①

アーユルヴェーダはユナニ医学、中国医学と共に発展してきた世界三大伝統医学の一つです。WHO(世界保健機構)では、予防医学として認定されています。

約5千年前、古代インドの賢者(リシ)達によって生み出された伝統医学を起源とし、スリランカには紀元前3世紀頃に仏教と共にアーユルヴェーダが伝えられたと言われています。

アーユルヴェーダは”生命の科学”という意味があるように、人が健康で幸せに人生を全うするための先人たちから伝えられてきた知叡です。現代科学では、人間の病気を点で捉えて治療していきますが、アーユルヴェーダでは人間も自然の一部と考え、様々な環境、自然との調和を大切にした生き方を説いています。

年齢を重ねていくこと、生活環境が変わることで起こる心身の変化にも、アーユルヴェーダの考え方を理解していれば、原因を観察し乱れたバランスを整え、不調を改善する方法を早期に見出すことができます。

アーユルヴェーダでは心に働きかける3つの要素グナ(サットヴァ・ラジャス・タマス)身体の3つのエネルギー要素ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カファ)バランスが整っている時が健康な状態として考えます。

本場インド・スリランカのアーユルヴェーダクリニックではパンチャカルマといって、体の中の老廃物を浄化していくプログラムがあります。パンチャカルマには5つの療法「ヴィレーチャナ」「バスティー」「ラクタモクシャナ」「ヴァマナ」「ナスヤ」があり、アーユルヴェーダドクターが脈診・問診を行い個人にあった食事・治療法が選択され一定期間行われます。

この5つの療法の前に、前処置として「プールヴァカルマ」と呼ばれる浄化プログラムが行われます。「プールヴァカルマ」はパンチャカルマ療法に向けて体を整えるもので、「アビヤンガ(オイルトリートメント)」「スヴェダナ(発汗法)」があります。

アーユルヴェーダでオイルトリートメントを行うのは、バランスを乱したドーシャを整えるためにあり、オイルトリートメントをすることで、体内の浄化・病気予防・健康維持増進を高めていくことができます。

日本ではアーユルヴェーダというと、額にオイルを垂らすシロダーラをイメージする方が多いと思います。それもアーユルヴェーダの考え方に基づいた代表的な施術の一つです。

私も定期的にパンチャカルマの前処置として行われるプールヴァカルマ(アビヤンガ・スヴェダナ)を受けてケアしています。体調や季節にあったオイルを選んでアビヤンガをうけられるためスヴェダナの後、体が軽くなるのがわかります。

全身にたっぷりと薬用オイルを浸透させ、血液やリンパの流れを良くしていくことで体のエネルギーバランスが整います。最後にスヴェダナ(発汗法)を行うことで、体内に溜まった老廃物をしっかり排出する力を高めていきます。

日本でのアビヤンガは主に健康維持増進・ストレス解消・冷え性改善・不眠症改善・美容作用・美肌作用を高めていく施術として行われている事が多いです。

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